人に見られてもいい日記。

人に見られてもいい程度の日記。

ダークメルヘンフェスティバル。

スプーキーです。

不思議の国のアリス症候群。

 

 

今日、新宿某所で芝居を観に行った。

不思議の国のアリスをモチーフとした長さ的には寸劇に近いものだ。

アリスと仲の良い少年とその姉が、不思議の国に行っているアリスを羨ましく思い、真夜中にアリスごっこを行うのだが……という内容である。

 

 

長さが長さだけにシンプルな構成で、あまり難しく考えずに鑑賞出来た。大きく気になるところもなく楽しく見れた。短い時間の中でよく作ったなあ、と創作畑の人間としては感心する。

と、ここまでは作品の話。小さい箱だったし、楽しく見るという目的に於いては充分達成できているので、細かいことは気にしてはいけないのだ。

 

 

気になったのは、この公演は若手の人達が出演していることだ。もちろん、それが悪いわけではない。むしろ色んな人が未来の大舞台に立つための下積みの一つとして重要な事だと思う。

ただ、下積みだけに収まっているというが今日の感想。小さい舞台で、10人ほどの箱。今日見たのは友達が出演しているから見に行ったのだけれど、ほかに見に来ていたのは殆ど身内のようだった。

 

 

演者も、箱も客も悪いわけではない。

ただ、プロを目指している子達にとっては色んな人に見て貰いたいのになかなか厳しい公演だなあと思った。大きい箱で人が少ないというのはよくある話だが、見てもらえるためのキャパシティが狭いというのは厳しい話だ。もし才能を探している人がいれば目に入る可能性があるからだ。友達は趣味の範疇で有名にはなりたくないと言っていたのでそういう人にはいいと思うけど。

 

 

 

昔、対バンでよくライブで演者をしていた。もちろんほぼ素人同然の人たちとの対バンだが、楽しかったし趣味としてだったから何の問題もなかったけれど、今思うと不親切な話だなぁとは思う。きっとあの中にはプロになりたいってバンドが少なからずいて、もちろんそういう人たちは上手なのだ。だけれど、来るのは身内ばかり。箱もそれなりに広いのに、だ。知名度がないのだから当然は当然なのだが、なんかかわいそうな気がした。

 

 

もっと色んな人たちが見る機会が増えていけば繋がりも枝が伸びるように増えていくと思うのだ。難しいことだとは思うし、利益的な話なら全く割は良くない。でも、若手を育てていくって言うのはそういうことじゃないのかなあと思う。

 

 

厳しくしていくだけが教育ではない。